[本リリースは、2016年6月22日にKaspersky Labが発表したプレスリリースに基づいた抄訳です]
ユーザーのコンピューターに感染しデータを暗号化するランサムウェアの被害が、ここ数年世界中で急増し、蔓延と言えるほどその勢力は広範囲に及んでいます。暗号化されたデータを被害者自身の手で元に戻すには、身代金の支払い以外にほとんど有効な手段はなく、多くのサイバー犯罪者を犯罪ビジネスに引き入れる結果を招いています。
Kaspersky Labは、ランサムウェアの脅威の規模を正確に把握するために、2年間にわたってその進化を調査してきました。本レポートでは、旧来の画面ロック型のランサムウェアと、昨今拡大を続けている暗号化型ランサムウェアの統計を分析しました。
調査期間は2014年4月から2016年3月の2年間です。データを比較するため、期間を2014年度(2014年4月~2015年3月)と2015年度(2015年4月~2016年3月)に分けています。
暗号化型ランサムウェアは、深刻な結果をもたらす可能性がある危険なマルウェアですが、Kaspersky Labでは、企業や個人が身を守る方法があると考えています。
最後に、ランサムウェアの開発や復号の代償としての身代金要求はすべて、世界中のほとんどの国で違法行為であり犯罪です。ランサムウェアの攻撃に遭った場合は、速やかに警察に通報してください。
ランサムウェアの脅威の進化に関する詳細は、Securelist.comをご覧ください。
※1 統計情報はKaspersky Security Network(KSN) によるものです。
KSNは、カスペルスキーのアンチマルウェア製品の各種コンポーネントから情報を収集する分散型アンチウイルスネットワークで、すべての情報はユーザーの同意を得て収集されています。KSNには全世界で数百万のユーザーが参加しており、悪意のある活動に関する情報を世界規模で共有しています。
※2 種類を問わずランサムウェア攻撃の被害に遭ったユーザー数に対する割合