[本リリースは、2021年10月7日にKasperskyが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]

世界的なサイバーセキュリティ企業であり、エンドポイントプロテクションのリーダーであるKasperskyはこのたび、新興企業であるBrain4Net(本社:米国ボストン市、CEO:マックス・カミンスキー)を買収しました。Brain4Netは、大規模企業やサービスプロバイダーが、SD-WAN(ソフトウェア定義型広域ネットワーク)やNFV(ネットワーク機能仮想化)といった最新のテクノロジーを既存のネットワークインフラストラクチャに適応させるためのソリューションやサービスを開発しています。Brain4NetはKasperskyのグループ企業となり、今後、強力なネットワークセキュリティ戦略や、SASE(セキュアアクセスサービスエッジ)、進化したXDR(Extended Detection and Response)サービスの構築に貢献していきます。

SASEソリューションの提供に向けて
遠隔地で勤務するユーザーが、パブリッククラウドサービスと支店やデータセンター間を行き来する大量のデータとトラフィックを扱うという状況は、ユーザーの居場所を問わない、即時に安定したセキュアなネットワークアクセスを必要性を決定づけています。これを受けて米Gartner社は、ネットワークおよびネットワークのセキュリティのさまざまなサービスを組み合わせるクラウドベース新興アーキテクチャをSASE※1と呼んでいます。

当社はBrain4Netの買収により、当社のクラス最高のセキュリティソリューションと技術に、Brain4Netのネットワークのオーケストレーションと制御機能や専門知識を組み合わせた、統合型プラットフォームとしての全く新しいSASEソリューションを市場に提供することを目指しています。これにより、当社は大規模企業のお客様にセキュリティサービスと接続サービスの両方を提供することが可能になります。

今後提供するSASEソリューションには、CASB(クラウドアクセスセキュリティブローカー)、SWG(クラウドセキュアWebゲートウェイ)、CWPP(クラウドワークロード保護プラットフォーム)、CSPM(クラウドセキュリティ態勢管理)、ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)などのサービスが最終的に含まれる予定です。ソリューションの提供開始は2023年を予定しています。

「Kaspersky XDR」の進化
既存のセキュリティソリューションには、高度な脅威を検知して修正するための総合的なアプローチが提供されていない場合があります。エンドポイントセキュリティベンダーが提供するXDRクラスのソリューションに、サードパーティのネットワーク制御を統合するだけでは、大企業のネットワーク内で発生したインシデントに対する十分な可視性や調査機能は提供されません。

今回の買収により、当社の既存のソリューションを本格的なXDRに発展させることも可能になります。SASEは、ネットワークトラフィックからのテレメトリ収集や、エンドポイントとネットワーク上のあらゆる場所での攻撃を防御することを可能にし、SASEの単一の制御ポイントによりオーケストレーションと管理を簡素化できるなど、XDRに明らかなメリットをもたらします。

クラウドネイティブなEDRソリューションをベースとした「Kaspersky XDR」は、全てのエンドポイントとネットワーク全体において、AIベースの検知と自動レスポンスロジックのための可視性と高度な機能性を提供する予定です。特に、ネットワークのセグメント化ツールと共に、さまざまな自動インシデントレスポンス対応を実現します。(例:エンドポイントでのファイル実行のブロック、特定のネットワークセグメントや社内インフラストラクチャに対する特定のユーザーや特定タイプのユーザーのブロック)

さらに、Kaspersky XDRは統合サーバーアーキテクチャをベースとし、単一のWebコンソールによる一元管理を提供します。ネットワークやWebトラフィック、メール、ワークステーション、サーバー、仮想マシンなど潜在的な脅威の侵入口を全て制御し、確実に保護できるようになります。このXDRプラットフォームとSASEが連携することで、企業はゼロトラスト戦略の導入も可能になります。Kaspersky XDRには、高度な技術による検知と分析機能が搭載されるほか、当社の専門家が常に更新と検証を行っている世界トップレベルの脅威インテリジェンス※2が活用されます。

一つのエコシステムで企業のセキュリティに対応
これらのコンポーネントは、当社が企業のサイバーセキュリティの未来像と考える、単一エコシステムにとって不可欠な要素となります。このエコシステムの中心となるのは、「Kaspersky Open Single Management Platform」です。Kaspersky XDRを構築するクラウドネイティブな単一の技術プラットフォームとなり、導入モデルに依存しないアーキテクチャを使用する予定です。パブリッククラウド、プライベートクラウド、さらにはオンプレミスでも利用することが可能となります。

・「Kaspersky Open Single Management Platform」の詳細は、こちらでご覧いただけます。(英語)

Kasperskyの最高ビジネス開発責任者アンドレイ・エフレーモフ(Andrey Efremov)は次のように述べています。「Brain4Netの知識と経験が当社の定評あるセキュリティ技術や脅威の専門知識に加わり、企業のセキュリティに対する当社のビジョンと完全に調和するでしょう。新サービスは、企業のセキュリティ担当者が脅威の検知、調査、修復を迅速に行い、平均対応時間を短縮することに役立つと確信しています」

Brain4NetのCEO兼共同設立者であるマックス・カミンスキー(Max Kaminskiy)氏は、次のように付け加えています。「Kasperskyに参加できることをうれしく思います。SD-WAN技術の普及には強力なビジネスシナリオ、つまりKaspersky XDRが必要です。Brain4Netの技術が選ばれたということは、私たちの製品や能力の高さを裏付けるものです。共に力を合わせ、世界をより安全で快適な場所にできるよう取り組んでいきます」

・Kaspersky本社が発表したニュースリリース原文(英語)はこちらをご覧ください。

※1 Say Hello to SASE (Secure Access Service Edge)
https://blogs.gartner.com/andrew-lerner/2019/12/23/say-hello-sase-secure-access-service-edge/
※2 独立系調査会社が、Kasperskyを外部脅威インテリジェンスサービスの「リーダー」と評価
https://www.kaspersky.co.jp/about/press-releases/2021_com08042021

Brain4Netについて
大中規模の企業やサービスプロバイダーを対象とした、革新的なSDN/NFVソリューションプロバイダーです。B4N Platformは、マルチベンダーのネットワークインフラストラクチャに対応した包括的なオーケストレーションと制御のソリューションを提供します。Brain4Netのアプローチは、ネットワークにアジリティをもたらし、ネットワークサービスチェイニングを向上させ、さらにネットワークインフラストラクチャの開発と運用に係る設備投資と運用費の両方を削減するのに役立ちます。www.brain4net.com

Kaspersky、SD-WAN/NFVのオーケストレーションソリューションプロバイダーBrain4Netを買収

この買収により、当社のクラス最高のセキュリティソリューションと技術に、Brain4Netのネットワークのオーケストレーションと制御機能や専門知識を組み合わせた、統合型プラットフォームとしての全く新しいSASEソリューションを市場に提供することを目指しています。
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