[本リリースは、2017年10月23日にKaspersky Labが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]
Kaspersky Labは、その発生源や目的に関わらずサイバー脅威からお客様を保護するというコミットメントの一環として、「Global Transparency Initiative」の開始を発表します。この取り組みでは、情報セキュリティコミュニティや関係者とこれまで以上に幅広く連携し、当社の製品、社内プロセス、事業運営における信頼性の検証と実証を図るとともに、説明責任に関する新たな仕組みを導入することで、当社があらゆるセキュリティ問題に迅速かつ徹底的に対処していることを証明していきます。最初の取り組みとして、独立機関による検証と評価用に、当社ソフトウェア製品のソースコードを、ソフトウェアの更新や脅威検知ルールの更新を含め提供する所存です。
現代社会で情報通信技術(ICT)への依存度がかつてないほどに高まるなか、サイバー脅威は急増し進化を続けています。ICTの展開も脅威の状況の拡大も驚異的なペースで進んでいることから、当社はサイバー空間の保護に向けた協力体制の強化が、これまで以上に重要と考えています。サイバーセキュリティにおいて信頼は不可欠なものであり、個人、組織、企業をサイバー脅威から保護するための協力関係は信頼に基づいている必要があります。
この新しい取り組みについて、Kaspersky Labの取締役会長兼CEOのユージン・カスペルスキー(Eugene Kaspersky)は次のように述べています。「インターネットの分断化で得をするのはサイバー犯罪者のみです。国家間の協力関係が縮小すれば犯罪者の活動を助けることになり、また、あるべき官民の連携ができなくなります。地政学的な問題がインターネットセキュリティに制限を設けることは逆の結果を招くため、止めなければなりません。Global Transparency Initiativeの取り組みは、企業、政府や人々との信頼関係を回復するためであり、私たちには隠す事は何もなく、完全にオープンで透明であることをお見せしたいと考えています。そして、これらの取り組みが、当社に対する疑義を克服し、地球上のどの国のお客様をも守るという私たちのミッションの実現に役立つと信じています」
Kaspersky Labは、取り組みの進捗を公開するとともに、ほかの取り組みも定期的に追加していきます。2018年下半期に開始予定の第2段階の取り組みについて、情報セキュリティコミュニティ関係者と協働できることを期待しています。さらなる施策の提案、要望など、当社への協力に関心のある方は、transparency@kaspersky.comまでご連絡ください。
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