<Kaspersky Labレポート:ソーシャルメディアが人々に及ぼす影響-1>ソーシャルメディアの利用でネガティブな気分に。42%が他者の投稿への「いいね!」数に嫉妬

2017年1月12日
ウイルスニュース

[本リリースは、2017年1月5日にKaspersky Labが発表したプレスリリースに基づいた抄訳です]

Kaspersky Labが、世界18カ国16,750人の男女を対象にソーシャルメディアに対する調査を実施※1 したところ、人々はソーシャルメディアを利用した後にさまざまな理由からマイナスの感情を持つことが多く、本来は楽しみたいという前向きな理由から利用しているソーシャルメディアのプラスの効果が影を潜め、ネガティブな気分を感じていることが明らかになりました。

■6割以上の人が、楽しみたいという前向きな理由でソーシャルメディアを利用

ソーシャルメディアを利用する理由として、回答者の多くが「友達や同僚と連絡を取り合うため」(65%)、「楽しくて笑える投稿を見るため」(60%)を挙げていました。 さらには、時間をかけてプロフィールを作成し、楽しそうな雰囲気を演出して、見た人が笑顔になれるような投稿をしたり(61%)、休暇中いかに楽しい時間を過ごしたかを伝えたり(43%)していました。

 

■一方でソーシャルメディアによってネガティブな気分になることも多く、友達の投稿への「いいね!」数に嫉妬すると回答した人は4割以上

ソーシャルメディアを利用してネガティブな気分になった理由として、オンラインでのコミュニケーションを広告によって妨げられることを理由にあげた人が72%に上ることはもっともだといえますが、人々が抱くネガティブな感情の理由はもっと根深いようです。 ソーシャルメディアを利用して楽しみたいという気持ちとは裏腹に、友達が休暇や趣味、パーティーなどの楽しい投稿をしているのを見ると、自分より人生を楽しんでいるように思えて苦々しい気分になる傾向もあるようです。 たとえば、59%の回答者は、自分の誘われていないパーティーについての投稿を見ると惨めな気持ちになると答えており、45%は友達の楽しそうな休暇の写真を見ると嫌な気分になると明かしています。さらに、37%の回答者は、自分の過去の楽しい投稿を見ると、今より昔のほうが幸せだったと感じることを認めています。

 また「いいね!」に対する執着も、利用者がネガティブな感情を抱く大きな理由です。回答者の大半が自分の投稿に対してそれほど多くの「いいね!」が得られないと落ち込んだり、いら立ちを感じたりしており、42%は友達が自分より多くの「いいね!」を獲得していると嫉妬すると答えています。


図:ソーシャルメディアを利用してネガティブな気分になった理由(「嫌な気分になったことがある」と回答した人たちを母数として算出)


過去の調査でもソーシャルメディアに対するネガティブな感情が明らかにされており、いっそのことソーシャルメディアを止めてしまおうと考えたことのある回答者は78%に上りました。それでも人々がソーシャルメディアにとどまる理由は、友達とのつながりを保ちたい(62%)や写真など思い出をデジタルデータで残しておきたい(21%)などが挙がりました。  

本調査の詳細レポート「Kaspersky Labレポート:ソーシャルメディアが人々に及ぼす影響」はこちらをご覧ください。

Kaspersky Labのソーシャルメディア部門ディレクター、エフゲニー・チェレシュネフ(Evgeny Chereshnev)は次のように述べています。「ソーシャルメディアとの関係は悪循環に陥っています。人々は お気に入りのソーシャルメディアにアクセスして、自分が経験した楽しいことをみんなにもシェアしようとします。 ところが実際には他の人も同じことを考えていて、ソーシャルメディアは友達の楽しい写真や投稿であふれ返っています。 それを見ると、友達が自分より楽しい生活を送っていると感じてしまうでしょう。 その結果、ソーシャルメディアの投稿によって人々は落ち込み、いっそのことソーシャルメディアをやめてしまおうと多くの人が考えるのはいたって当然なのです。 問題は、大切な思い出をソーシャルメディアにたくさん保存しており、それを失いたくないという気持ちから、利用者が身動きの取れない状態に陥っていることです」

Kaspersky Labでは引き続き、本調査の結果について発表を行う予定です。


※1 世界18カ国の16歳以上の男女16,750名を対象に行ったオンライン調査。実施時期は2016年10月から2016年11月。調査会社はToluna。


※「図:ソーシャルメディアを利用してネガティブな気分になった理由」の母数の対象者を明記して再掲載いたします