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Androidスマートフォンを狙った初のトロイの木馬を検知

2010年8月17日

Kaspersky Lab は、 Google の Android を搭載したスマートフォンを狙った初のマルウェアを検知したことを発表します。

Kaspersky Lab は、 Google の Android を搭載したスマートフォンを狙った初のマルウェアを検知したことを発表します。マルウェアはショートメッセージ (SMS) を自動配信するトロイの木馬で「Trojan-SMS.AndroidOS.FakePlayer.a」と名付けられ、すでにかなりの数の感染事例が確認されています。

今回新たに検知されたマルウェアはメディアプレーヤーを装ったアプリケーションで、Android を搭載したスマートフォンに侵入します。このマルウェアのファイルは 13KB 程度で、一般の Android 向けアプリケーションと同じく「.APK」の拡張子を持っています。インストールすると、ユーザが気付かないうちにプレミア SMS の番号に SMS が自動送信されます。ユーザに課金された金額は、サイバー犯罪者のアカウントに送金される仕組みです。

携帯電話を標的としたマルウェアとしてはこの種のトロイの木馬が最も広く拡散していますが、Trojan-SMS.AndroidOS.FakePlayer.a は Android を標的とした初のプログラムです。これまで Android を狙った攻撃としてはスパイウェアが挙げられており、最初のプログラムは 2009 年に登場しています。

Kaspersky Lab の Mobile Research Group Manager、デニス・マスレニコフは次のようにコメントしています。「世界的な市場調査会社 IDC によると、Android を搭載した端末の販売はスマートフォン市場で最も高い成長率を示しています。結果として、Android の普及とともに Android を標的としたマルウェアの数も増えることが予想されます。当社は現在、Android を保護するためのソリューションである Kaspersky Mobile Security for Android の開発を進めており、2011 年前半頃のリリースを予定しています」*

アプリケーションのインストール時にアクセスが要求された場合は、十分に注意する必要があります。アクセス先がプレミア SMS や通話などの課金が発生するサービスである場合、インストール時にこれらの機能を承諾してしまうと、以降はユーザの許可なく勝手に通話や SMS が発信されてしまう可能性があります。

Trojan-SMS.AndroidOS.FakePlayer.a は、すでに Kaspersky Lab の定義データベースに追加されています。

* 日本でのリリースは未定です

Androidスマートフォンを狙った初のトロイの木馬を検知

Kaspersky Lab は、 Google の Android を搭載したスマートフォンを狙った初のマルウェアを検知したことを発表します。
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カスペルスキーについて

カスペルスキーは、1997年に設立されたグローバル企業です。サイバーセキュリティの普及と、デジタルライフにおけるプライバシーの保護を目的として活動しています。これまでに10億台以上のデバイスを新種のサイバー脅威や標的型攻撃から保護してきた、豊富な脅威インテリジェンスとセキュリティの専門知識を駆使して、カスペルスキーは世界中の個人、企業、重要インフラ、政府機関を保護する革新的なソリューションとサービスを継続的に展開しています。当社の総合的なセキュリティポートフォリオには、個人用デバイス向けの最先端のデジタルライフ保護、企業向けの専門セキュリティ製品とサービス、そして高度かつ進化し続けるデジタル脅威に対抗するサイバーイミュニティソリューションが盛り込まれています。当社は、何百万人もの個人および20万社近くの企業のお客様が、最も大切にしているものを保護するお手伝いをしています。詳細は、www.kaspersky.comをご覧ください。

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