2017年1月19日

<Kaspersky Labレポート:ソーシャルメディアが人々に及ぼす影響-2>10人に1人が「いいね」を獲得するために事実を誇張

Kaspersky Labが世界規模で実施したソーシャルメディアに関する調査では、男性の方が「いいね」の数に敏感で、「いいね」欲しさに他人の秘密を投稿する可能性が女性に比べて2倍以上という結果が出ています。また、自分の「いいね中毒」を測るテストも紹介しています。

~「いいね」欲しさに他人の秘密を投稿すると回答した男性は女性の2倍以上~

[本リリースは、2017年1月12日にKaspersky Labが発表したプレスリリースに基づいた抄訳です]

Kaspersky Labが、日本を含む世界18カ国16,750人の男女を対象に実施したソーシャルメディアに対する調査※1 の結果、12%が「いいね」の数を増やすため、投稿内容を脚色したり誇張したりすると回答しました。総体的に、男性の方が女性よりも「いいね」の数に敏感であり、「いいね」数を稼ぐためであれば、他人の秘密や恥ずかしい情報を投稿する可能性が高いことも明らかになりました。


■12%の人が「いいね」を獲得するために事実とは異なる投稿をすると回答

10人中1人以上(12%)は、より多くの「いいね」を稼ぐために「実際に行ってない場所に行ったふりをする/してないことをしたふりをする」などを投稿すると回答しています。 このような投稿は、男性では14%に上り、自分の本当の生活を共有するよりむしろ、ソーシャルメディア上で注目を集めたいと感じていることを示唆しています。

■男性の方が「いいね」の数に敏感、24%の男性が「いいね」の数で自分の人気を測る傾向

男性は思い通りに「いいね」が付かないと腹立たしく感じる傾向にあります。男性の24%は「いいね」の数が少ないと、友達から人気がないと思われるのではないかと心配していました。一方そのように感じる女性は17%でした。また、男性の29%は自分にとって大切な人が自分の投稿に「いいね」してくれないと腹立たしく感じると回答しています。

■「いいね」欲しさに他人の秘密や恥ずかしい情報を暴露する可能性が、男性は女性の2倍

「いいね」数を増やしたいがために、同僚や友達の恥ずかしい情報や秘密の情報を明かす可能性が、男性の方が女性より全般的に高いことが明らかになっています。確実に「いいね」がたくさん得られるのであれば、男性の14%は「同僚の秘密の情報」、12%は「友達の秘密の情報」や「友達の恥ずかしい情報」を投稿すると回答しており、この割合は女性と比べると男性の割合が2倍以上になっています。


また、「いいね」の数を気にするあまり、男性は女性より自分自身や友達を辱めるような投稿をしがちです。ドイツのヴュルツブルク大学のメディア心理学者、アストリッド・カロルス博士は、「このような行動は、男性が社会的な調和より危険を好む傾向にあるという仮定に沿っている」と述べています。男性の15%は、「酒に酔った友達の写真を投稿する」(女性は8%)、12%は「露出の多い服を着た自分の写真を投稿する」(女性は8%)、9%は「自分の裸の写真を投稿する」(女性は5%)と答えています。


今回の調査結果から、人々がソーシャルメディア上で社会的な存在価値を確認し、承認欲求を満たそうとしている傾向にあることがわかりました。自分の投稿への「いいね」の数が、それらを確認する指標として重視されているようです。Kaspersky Labでは、「いいね中毒」を測るテストを公開しています。

クイズ:あなたは「いいね中毒」?
https://blog.kaspersky.co.jp/likaholic-quiz/13644/ 

 

図:「いいね」を得るための行動について


Kaspersky Labのソーシャルメディア部門ディレクター、エフゲニー・チェレシュネフ(Evgeny Chereshnev)は次のように述べています。「承認欲求を満たすために、人々は何をシェアして、何を秘密にしておくべきかの境界線を見失っています。 しかし、自分自身のプライバシーを守るのと同じように、他の人のプライバシーを守ることも重要です。 この調査では、回答者の58%が、公開されたくない写真を友達が投稿したら不快に思い、腹立たしく感じると答えています。 また、一度インターネット上に公開した情報を完全に消去することは困難であり、その情報が悪用されサイバー犯罪に巻き込まれる危険もあります。結局のところ、私たち一人ひとりがソーシャルメディアで共有する情報にもっと気を配り、サイバー犯罪について理解を深めるほかありません。そのうえで、デバイスにセキュリティソフトウェアをインストールして、自分自身と大切な人をサイバー犯罪の脅威から守る必要があります。」

本調査の詳細レポート「Kaspersky Labレポート:ソーシャルメディアが人々に及ぼす影響」はこちらをご覧ください。

Kaspersky Labでは引き続き、本調査の結果について発表を行う予定です。


※1 世界18カ国の16歳以上の男女16,750名を対象(日本の対象者は1,000名)に行ったオンライン調査。実施時期は2016年10月から2016年11月。調査会社はToluna。