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<Kaspersky Labレポート:デジタル健忘症>日本のネット利用者の7割以上が「デジタルデバイスへの依存により昔に比べ記憶しなくなった」と回答、その傾向は30代未満でさらに強く

2016年11月17日

デジタルデバイスに情報を保存したことで安心し、その情報を忘れてしまう傾向が、国や年齢、性別を問わず見られます。カスペルスキーの調査で、この「デジタル健忘症」が日本でも見られ、記憶をデバイスに依存するの傾向が明らかになりました。

~自分の記憶をデバイスに依存する「デジタル健忘症」の傾向が日本でも明らかに~

株式会社カスペルスキーでは、デジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまい、その情報を忘れてしまう現象「デジタル健忘症」について、日本国内の18歳~69歳のインターネット利用者623人を対象にインターネット調査※1 を実施しました。その結果、7割以上の人が「デジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」と回答、18-29 歳男性では「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」にあてはまる人が48.1%に上り、日本においても自分の記憶をネットやデバイスに依存する傾向があり、特に30歳未満でその傾向が強いことが明らかになりました。一方で、40%以上の人がデバイスに保存したデータのバックアップを取っていない状況も明らかになりました。本調査の主な結果は、以下の通りです。


1.7割以上の人が、デジタルデバイスへの依存により、昔に比べ記憶しなくなったと回答

記憶に関する感覚について、あてはまるかどうかを聞いた質問では、「今の時代は覚えなければいけない情報(電話番号やメールアドレス)が大量にあるので、すべて覚えきれない」に「あてはまる」と答えた人は82.9%に上りました。また、「漢字や言葉を思い出せずに、ネットで調べることがある」は78.7%、「PCやスマホ等のデジタルデバイスに頼ることで、昔に比べ記憶しなくなった」は73.1%と、インターネットやデバイスに依存する傾向を示す結果となりました。


● 以下の意見や感覚について、どのくらいあてはまると思いますか。最も近いものを一つだけお選びください。
(n=520、単一回答、セキュリティ製品利用者を対象、選択肢:「とてもあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」)


2.30歳未満の41.3%が、覚えておくべきことすべてをデバイスに保存

「覚えておくべきことはすべてデバイスに保存してある」に「あてはまる」という回答は30歳未満で41.3.%と、全体平均の32%に比べて10%近く高い結果となっています。特に18-29 歳男性では、「インターネットは、自分の脳の延長のような感覚」という回答が半数近く(48.1%)を占めました。

なお、2015年にKaspersky Labが海外で実施したデジタル健忘症に関する調査では、16歳~24歳のインターネット利用者のうち53%が「覚えておくべきことをすべてデバイスに保存してある」と回答しており、海外においても若年層ほどデバイスに依存する傾向が強く表れていました。


● 以下の意見や感覚について、どのくらいあてはまると思いますか。最も近いものを一つだけお選びください。
(n=520、単一回答、セキュリティ製品利用者を対象、選択肢:「とてもあてはまる」「ややあてはまる」「どちらともいえない」「あまりあてはまらない」「全くあてはまらない」


3.72%が子どものころの電話番号を全部思い出せると回答

「子どものころの電話番号を全部思い出せる」と回答した人は72%で、過去の記憶は覚えているにもかかわらず、現在では記憶をネットやデバイスに依存している傾向が浮き彫りになりました。2015年実施の海外での調査でも同様の傾向があり、約半数(47%)の人がすぐに10歳~15歳のころの電話番号を思い出すことができました。


● 自分が子どもの頃の自宅の電話番号(固定電話)を覚えていますか。 (n=593、単一回答、固定電話保持者を対象)


4.半数近くがデバイスにしかデータを保存していないと回答

デジタルデバイス本体にしかデータを保存しておらず、バックアップを取っていない人は、スマートフォンでは42.5%、PCでは48%、タブレット端末では50.3%に上り、自分の記憶をデバイスに依存しているにもかかわらず、大切なデータを保護していないことがわかりました。


● 普段使っているデバイスのデータを、他の場所にバックアップしていますか。 (n=623、複数回答)

デジタル健忘症は日本でも身近に起きている現象です。ネットやデバイスを利用すると便利ですが、頼りすぎずに上手に共存することが大切です。インターネットを安全、安心に利用するために、デバイスとそこに保存している重要なデータを自分で守りましょう。

  • PCやスマートフォンなどのデバイスに保存しているデータは必ずバックアップをとる。
  • デバイスを堅牢なセキュリティ製品で保護する。
  • インターネットやデジタルデバイスへの依存傾向を把握する。

以下のサイトで「デジタル健忘症」のチェックテストを受けられます
https://blog.kaspersky.co.jp/digital-amnesia/



※1 出典:株式会社カスペルスキーが、日本国内の18歳から69歳のインターネット利用者623人を対象に実施した「セキュリティ意識」に関するインターネット調査。調査期間は2016年9月1日~2日。調査委託先は株式会社マクロミル。

■ デジタル健忘症

Kaspersky Labは、国や年齢、性別を問わず見られている、デジタルデバイスに情報を保存したことで安心してしまい情報を忘れてしまう現象を「デジタル健忘症」と名付け、2015年よりデジタルデバイスへの依存が情報の記憶などに与える影響について調査してきました。


<Kaspersky Labレポート:デジタル健忘症>日本のネット利用者の7割以上が「デジタルデバイスへの依存により昔に比べ記憶しなくなった」と回答、その傾向は30代未満でさらに強く

デジタルデバイスに情報を保存したことで安心し、その情報を忘れてしまう傾向が、国や年齢、性別を問わず見られます。カスペルスキーの調査で、この「デジタル健忘症」が日本でも見られ、記憶をデバイスに依存するの傾向が明らかになりました。
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カスペルスキーについて

カスペルスキーは、1997年に設立されたグローバル企業です。サイバーセキュリティの普及と、デジタルライフにおけるプライバシーの保護を目的として活動しています。これまでに10億台以上のデバイスを新種のサイバー脅威や標的型攻撃から保護してきた、豊富な脅威インテリジェンスとセキュリティの専門知識を駆使して、カスペルスキーは世界中の個人、企業、重要インフラ、政府機関を保護する革新的なソリューションとサービスを継続的に展開しています。当社の総合的なセキュリティポートフォリオには、個人用デバイス向けの最先端のデジタルライフ保護、企業向けの専門セキュリティ製品とサービス、そして高度かつ進化し続けるデジタル脅威に対抗するサイバーイミュニティソリューションが盛り込まれています。当社は、何百万人もの個人および20万社近くの企業のお客様が、最も大切にしているものを保護するお手伝いをしています。詳細は、www.kaspersky.comをご覧ください。

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