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[本リリースは、2018年9月3日にKaspersky Labが発表したプレスリリースに基づき作成したものです]

Kaspersky Labが実施した最新の分析レポートで、世界中の子供や青少年がこの夏休み期間、オンラインでどのような活動をしていたのかが明らかになりました。このレポートは、カスペルスキー製品に搭載されている「保護者による管理」機能の統計データから、学校が休みの間、子供や青少年がオンラインで何を閲覧・検索していたかを分析しました。

「保護者による管理」は、コンピューターやインターネット利用における悪影響から子供や青少年を保護するセキュリティ対策機能です。有害サイトのフィルタリングやインターネット利用時間の設定など、保護者は子供のインターネットやゲームなどの利用を適切に管理、制限する事ができます。今回のレポートでは2018年6月から8月中旬までに、Windows PCおよびMacからアクセスのあったWebサイトと、Windows PC、Mac、Android、およびiOSデバイスからの検索活動について、ユーザーから同意を得た上で、匿名で集めた統計データを分析しました。この統計データは、「保護者による管理」機能が有効化されたカスペルスキー製品から集められました。

SNSよりも動画コンテンツや音楽

世界全体でみると、今夏、子供たちはSNSよりも、動画コンテンツを見たり、音楽を聴いたりして過ごす傾向にありました。YouTubeを見ている時間は長く、特にユーチューバーのPewDiePie(ピューディパイ)が高い関心を集めていました。また、Netflixなどの動画サイトでTVシリーズを見て過ごす時間も長く、Nickelodeon、Cartoon Network、Disney channelや、スポンジ・ボブなどのアニメが好まれているようです。

音楽鑑賞にはSpotify、SoundCloud、iTunesなどのストリーミングサービスがよく使われており、最も人気のジャンルはラップでした。有名なラッパーXXXTentacion(エクスエクスエクステンタシオン)の殺害事件が発生したときには、彼の死に関する情報の検索が増加し、多くの子供たちが、XXXTentacionの音楽を聞いたため、彼の音楽の再生数が急上昇しました。

2018FIFAワールドカップ ロシアの情報収集やオンラインゲーム、ファッションに夢中

BBCやCNN、BuzzFeedなどのニュースサイトへのアクセスも増加しました。また、2018FIFAワールドカップ ロシアの最新情報や試合結果も多く見られました。オンラインゲームも人気で、世界中の子供たちが特に好んだのは「フォートナイト」で、「PUBG」に代わって人気のあるゲームの座につきました。

 また、子供たちはファッションやスマートフォン端末にも興味を示しました。オンラインストアについては、eBay、Amazon、Aliexpress、ASOS、H&Mが子供たちのアクセスを集め、ブランドでは、Nike、adidas、Supreme、Gucci、VANSが大人気でした。子供たちが大きな関心を示したスマートフォン端末は、iPhoneとGalaxyでした。

■成人向けコンテンツも頻繁に検索、オンラインプライバシーへの関心も

ゲームや動画、音楽とともに、子供たちが成人向けコンテンツのWebサイトを頻繁に検索していたことも注目すべき結果です。しかし、保護者がこのようなサイトを(たとえば、カスペルスキー製品を使って)ブロックしていた場合、アクセスすることはできなかったでしょう。

この夏、オンラインプライバシーへの関心も見られました。子供たちは積極的にインターネットで検索エンジンDuckDuckgoを探し、VPNについて調べていました。今回の分析結果から、子供たちの間で、このトピックに対する興味が急上昇していたことが初めてわかりました。

分析結果の詳細は、Securelistブログ「We know what your kids did this summer」(英語)をご覧ください。

Kaspersky LabのWebコンテンツ解析のエキスパート、アンナ・ラーキナ(Anna Larkina)は次のように述べています。「カスペルスキー製品による統計データは、世界中の子供や青少年が現在、どのような興味を持っているかを示しています。これが「保護者による管理」機能の使用を推奨している理由です。保護者はこの機能により、潜在的に危険なコンテンツをブロックするだけでなく、子供たちの興味や情熱に関する最新情報も得ることができます。当社製品をはじめ、多くのソフトウェアプログラムには、保護者のために、子供たちのオンライン活動に関するレポートを確認するための機能が用意されています。当然のことですが、このようなレポートに個人情報は公開されません。私たちは、保護者の皆さんに、子供たちがオンラインで何をしているか知っていただくことで、家族の絆が強まりや親子間のコミュニケーションが増え、性的なメッセージや画像などをやり取りするセクスティング(sexting)やいじめなど、子供たちにとって深刻な問題から守ることができると思っています」

株式会社カスペルスキーのコンシューマ テクニカル エヴァンゲリスト、保科貴大は次のように述べています。「今回のレポートはKaspersky Labが実施している子供たちのネット動向調査の夏版です。保護者は、子供たちがどのようなサイトに興味があるのかは知っておくべきです。そのうえで自分の子供がどのようなサイトにアクセスしているのかを確認しておきましょう。現実の世界で子供たちが、どこに行ったのか何時に家に帰ってくるのかを気にするのと同じように、ネットの世界でも子供の行動に関心を持ってください。フィルタリングはそのために有効に活用できます。
また、フィルタリングに任せきりにするのではなく、子供と一緒にネットの安全な利用や危険性を確認し、正しい判断をできるよう家庭のルールをつくる事も重要です。「ジュニアスマホ検定」を活用して家族で話し合う機会を作ってみてはいかがでしょうか」

■参考情報

ジュニアスマホ検定 https://www.sumaho-kentei.jp

<Kaspersky Lab 製品統計データ>「保護者による管理」機能のデータから、今夏の子供や青少年のオンライン活動実態を分析

Kaspersky Labの最新レポートで、世界中の子供や青少年がこの夏休み期間、オンラインでどのような活動をしていたかを分析しました。今年の夏、子供たちはSNSよりも、動画コンテンツを見たり、音楽を聴いたりして過ごす傾向にありました。ニュースサイトやオンラインゲームなども検索しています。それら以外に、成人向けコンテンツのWebサイトを頻繁に検索していたことも明らかになっています。
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