2020年1月6日

【年頭所感】Building a safer world -免疫力の高いデジタル社会づくりに貢献

新たなミッション「Building a safer world」のもと、最新のインテリジェンスと長年にわたる経験、ノウハウを最大限に活かし、皆様がインターネットを安心して利用できるよう情報セキュリティコミュニティならびに法執行機関と変わらず連携してまいります。また、情報セキュリティに特化した製品とサービスを提供する企業として、透明性を確保し、お客様から信頼していただけるよう、社員一同尽力することをお約束します。

2020年 元日
株式会社カスペルスキー
代表取締役社長 藤岡 健

明けましておめでとうございます。日ごろからのご支援に厚く御礼申し上げます。

昨年を振り返りますと、世界中で企業や組織からの情報窃取がたいへん多く報じられた一年でした。また、これまでは一般の方を対象として広く攻撃していたランサムウェアが、その標的を企業や組織にシフトした年でもありました。企業や組織を狙うランサムウェアを使うサイバー犯罪者は、メールやリモートデスクトップ、クラウド環境など外部から侵入可能な入り口を見つけると、その環境に適した方法を利用して組織内に入り込み、多数のエンドポイント上のデータを一気に暗号化します。感染によって業務の遅延や停止など、事業運営に深刻な影響を与えるケースもありました。
国内では昨年後半から、認証情報やメールアドレスなどを窃取するマルウェア「Emotet」の感染が急激に広がりました。悪質なファイルやURLが含まれるメールが実際の取引先や関連企業などから、もしくはなりすまして送られてくるため、業務関連のメールなのか悪質なメールなのかを判別するのが非常に難しくなっています。
オリンピック・パラリンピックを迎える本年は、このような脅威がさらに増大すると予測されます。企業や組織においては、常にサイバー攻撃を受けているとの認識のもと、まずは自組織や取引先の従業員にあらためて注意を促すこと、ITインフラとその運用状況を把握することをお勧めします。さらに、IT管理者が、アクセス権限の見直し、脆弱性パッチの管理やセキュリティ対策製品の設定と運用を改善することで、組織全体のセキュリティレベル向上が見込めます。そうすることによって、攻撃者側が攻撃する際のコストを高くする、言い換えると攻撃しにくくすることが重要です。

個人に目を向けますと、生活に欠かせないインターネットの利用では、サイバー犯罪の被害が増大しており、今は他人事かもしれませんが、次は自分に関わってくるかもしれません。特に日本への注目が高まる本年は、企業と同様に個人を狙うサイバー犯罪が活発化することが懸念されます。ニュースでも情報漏洩やハッキングなどの事件が頻繁に取り上げられるようになっていますので、是非そういったニュースに関心を持っていただくこと、そしてセキュリティ対策ソフトの適切な利用などの自衛策をお願いしたいと思います。

昨年、Kasperskyは新たなミッション「Building a safer world」を掲げました。根幹は創立以来の「Save the World from IT threats」と変わりません。最新のインテリジェンスと23年にわたる経験、ノウハウを最大限に活かし、情報セキュリティコミュニティならびに法執行機関と連携することでサイバー犯罪の撲滅に取り組むと同時に、インターネットを安全に利用するための知識を得ていただくためのCSR活動にも注力してまいります。もちろん、企業や組織の皆様のセキュリティレベル向上のために、ビジネス・パートナー企業様と共に一層のご支援をさせていただく所存です。

情報セキュリティに特化した製品とサービスを提供する企業として、透明性を確保し、お客様から信頼していただけるよう、社員一同尽力することをお約束します。

本年もどうぞカスペルスキーにご期待いただくと同時に、力強いご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。