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Kaspersky本社は、コロナ禍の孤独感に関するグローバル調査を実施しました。そのうち日本人500人を対象とした調査結果から、次の3つの傾向が分かりました。

新型コロナウィルス感染症の流行前の2月と今回の外出自粛中の5月初旬の孤独感の変化を聞くと、「新型コロナ流行前も自粛期間中と同じくらい孤独を感じた」と回答した人が最も多く、500人中278人(55.6%)と2人に1人は新型コロナ流行前から孤独を感じていることが分かりました。
また、孤独感を和らげるのに役立つものは何かを聞いたところ、500人中358人(71.6%)が、テレビや映画を見たり、友達や家族と電話やビデオ通話をする、テキストメッセージをする、SNSに投稿する、などを含む「テクノロジーの利用」と回答しています。
さらに、新型コロナ流行前より外出自粛期間中の方が孤独を感じたと回答した109人のうち、約6割(60.6%)は、もっと自信を持ってテクノロジーを使えれば、孤独感を和らげるのに役立つだろうと回答しました。
インターネットやデジタルツールなどのテクノロジーの利用が、孤独感を和らげ、人とのつながりを感じるのに役立つことが分かりました。

【調査サマリー】
1) 2人に1人(55.6%)は、「新型コロナ流行前と外出自粛期間中の孤独感は変わらない」と回答。
2) 約7割(71.6%)が、「テクノロジーの利用は、孤独感を和らげるのに役立つ」と回答。
3) 新型コロナ流行前より外出自粛期間中の方が孤独を感じたと回答した109人のうちの約6割(60.6%)が「テクノロジーの利用に自信があれば、孤独感への対処に役立つと思う」と回答。

1)日本人の2人に1人は新型コロナ流行前から孤独だった
新型コロナ流行前と外出自粛期間中を比べて孤独感がどのように変化したかを聞いたところ、500人中278人(55.6%)が「新型コロナ流行前も自粛期間中と同じくらい孤独を感じた」と回答しました。日本人の2人に1人は新型コロナ流行前からずっと孤独だったということが分かりました。

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2)インターネットやデジタルツールなどのテクノロジーの利用が孤独感を和らげるのに役立つ
外出自粛期間中は1日の大半を自宅で過ごす人が増え、テクノロジーへの依存度も高まりました。孤独感を和らげるのに役立つものは何かを聞いたところ「テレビや映画を見ること」(55.8%)、
「家族や友達と会うこと」(48.6%)、「友達や家族と電話やビデオ通話をすること」(31.8%)などが上位に挙がりました。
また、
回答者の約7割(71.6%)が、「テクノロジーの利用」(*1)は孤独感を和らげるのに役立つと回答しました。「テクノロジーの利用」の中には、音声アシスタントの利用のほか、音楽アプリやCDなどで音楽を聴くことやテレビや映画を見ること、友達や家族と電話やビデオ通話をすることやテキストメッセージをすること、SNSに投稿することなどが含まれています。

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3)テクノロジーの利用に自信があれば、より孤独感への対処に役立つ
テクノロジーがさまざまな恩恵をもたらすことは明らかですが、誰もがテクノロジーに詳しいわけではありません。
最初の設問で、新型コロナ流行前より外出自粛期間中の方が孤独を感じたと回答した109人のうち、約6割(60.6%)は「もっと自信をもってテクノロジーを使えれば、孤独感を和らげるのに役立つだろう」と回答しています。

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■ 専門家コメント
Kasperskyのプリンシパルセキュリティリサーチャー、デイヴィッド・エム(David Emm)は次のように述べています。「通常、テクノロジーは日常生活へ徐々に溶け込んでいくものですが、今回のように急速に人々に受け入れられたのを見たのは初めてです。ビデオ通話やネットスーパーなど、これまでは時々利用されていたサービスが、今では欠かせないものになりました。以前はテクノロジーの利用から距離を置いていた人々が、その恩恵を受けていることは素晴らしいニュースですが、インターネットのリスクに関する認識や対応は、テクノロジーの利用方法についての理解よりもはるかに遅れているということに留意することが重要です。いつも以上にテクノロジーに頼らなければならないときに、サイバー犯罪の餌食とならないよう、普段からインターネットを安全に利用する習慣をつくることが重要です。私たちは、人々が安全にインターネットを利用し続けられるようにする必要があります。安全に利用すれば、インターネットやデジタルツールは孤独感に対する素晴らしい救済策となります」
「このような時代にオンラインでつながりを保てる私たちは幸運です。いま実施されているソーシャルディスタンシングがすべて解除された後でも、この習慣は残るでしょう」

・調査結果レポートの詳細は、当社のブログをご覧ください。
・グローバルの調査結果レポートについては、「Find your tribe Staying connected to combat loneliness」(英語、結果に日本は含まれていません)をご覧ください。
・テクノロジーは人々に大きな影響を持っているため、Kasperskyは、人々がオンラインで、特に現在の大流行の間、安心して過ごせるようにお手伝いします。 スマートフォンの保護およびデジタル生活の安全確保についてのアドバイスなどの情報は、Kaspersky Dailyをご覧ください。

■ グローバル調査の概要
本調査はヨーロッパの12か国と日本の18歳以上の男女を対象にしたオンライン調査です。Kasperskyが市場調査機関のArrington Research(アーリントンリサーチ)に委託し、ESOMAR(ヨーロッパ世論・市場調査協会)のガイドラインに従って実施しました。調査期間は、2020年5月13日(水)~ 2020年5月15日(金)です。対象国の詳細は英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、ポルトガル、チェコ共和国、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア(計10,000人)、日本(500人)です。
※本リリース上のスコアの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%にならない場合もあります。

<Kasperskyレポート:コロナ禍の孤独感に関する意識調査>2人に1人が孤独感を感じる日本人、約7割が「テクノロジーの利用は、孤独感を和らげるのに役立つ」と回答

新型コロナウィルス感染症の流行前の2月と外出自粛中の5月初旬の孤独感の変化を尋ねた調査では、インターネットやデジタルツールなどのテクノロジーの利用が、孤独感を和らげ、人とのつながりを感じるのに役立つことが分かりました。
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