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Windows 8 のセキュリティ対策は不十分、AV-Test レビューが指摘

2013年2月16日

2012 年 12 月、独立系調査機関AV-Test は、マルウェアに対する保護の有効性を調査するために、カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティに含まれるコンポーネントの1つである「カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 」と 、Windows 8 の付属セキュリティコンポーネントに対する比較レビューを実施しました。

本リリースは、2013年 1 月 23 日にロシア モスクワにて発表されたニュースリリースの抄訳です。

2012 年 12 月、独立系調査機関AV-Test は、マルウェアに対する保護の有効性を調査するために、カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティに含まれるコンポーネントの1つである「カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 」と 、Windows 8 の付属セキュリティコンポーネントに対する、比較レビューを実施しました。カスペルスキーの個人向けセキュリティ製品は、リアルワールドテストにおいて、すべての URL 攻撃とメール攻撃をブロックし、99% のマルウェアを検知するという申し分のない結果を出しました。Microsoft の付属ソリューションに対する結果は大幅に低く、11.9% の攻撃(42種類の攻撃中、5種類)がリアルワールドテストで見逃され、オンデマンドスキャン時に検知されたマルウェアは90% にとどまりました。

総評

  • 2012 年 12 月、AV-Test 研究所のエキスパートは、カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 と Windows 8 の付属セキュリティコンポーネントに対する比較レビューを実施しました。
  • 実施されたテストの種類は、リアルワールド保護テスト、2種類の静的検知テスト、静的誤検知テストの4種類でした。
  • カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 はすべての URL 攻撃とメール攻撃をブロックしました。そして99%のマルウェアを検知し、誤検知はゼロでした。
  • Windows 8 のセキュリティコンポーネントは 11.9% の攻撃のブロックに失敗しました。検知したマルウェアは90%で、誤検知はゼロでした。

テストの実施方法

テストを実施するため、AV-Test のエキスパートはクリーンな Windows 8 Proを用意し、複数の同一 PC 上でこれを使用しました。テストシステムは各マルウェアの攻撃にさらされる前に、毎回、クリーンな状態に戻されました。これらのコンピューターには、カスペルスキーのセキュリティソフトウェアまたは Windows Defender 4 ソリューションのいずれかがインストールされ、いずれの製品もデフォルトの標準構成で実行されました。保護手順の一環としてクラウドを使用できるようにするため、両製品にはインターネットアクセスが提供されました。マルウェアもまた、クラウド/インターネット接続を使用して、追加ファイルのダウンロードやシステム感染を目的とした別のサイトに接続できる状態にありました。このケースでは、安全な方法でマルウェアがクラウドにアクセスするよう配慮されたため、テストシステムは感染リスクを負うことなく実行されました。

AV-Test のレビューでは、次の4種類のテストが実施されました。

  • 42 種類のサンプルを使用した、悪意のある URL とメールに対するリアルワールド保護テスト
  • 111,487 種類の最新の悪意あるファイルに対する静的検知テスト(1 回目)
  • 2,500 種類の最もまん延しているファイルに対する静的検知テスト(2 回目)
  • 345,900 種類のクリーンサンプルを使用した静的誤検知テスト

動的なリアルワールドテストでは、URLへのアクセスが行われ、ダウンロードされたサンプルが実行されました。セキュリティソフトウェアによる検知はすべて記録され、さらに、その後のシステム状態をテスト前の元の状態と比較することで、攻撃が正しくブロックされたかどうかが判定されました。静的検知テストでは、両製品のデフォルト設定で2つのファイルセットがスキャンされました。検知結果を判定するため、検知状況が記録されました。

テスト結果

カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 は 42 種類の攻撃すべてをブロックするという完璧な結果を残しましたが、Microsoft は 5 種類の攻撃に対するブロックに失敗しました。また、1 回目の静的検知テストでカスペルスキーが 99% のサンプルを検知したのに対して、Microsoft の検知率は90%にとどまりました。すでに一般化したマルウェアに対する静的テストや誤検知テストでは、いずれの製品にも問題はありませんでした。両製品が 2,500 種類のマルウェアサンプルすべてを検知し、クリーンファイルのスキャン中に誤検知を発生させることはありませんでした。これによって、検知率と保護率が非常に高い製品でも、誤検知なしで稼働することが証明されました。

カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 と Windows 8 セキュリティコンポーネント間の大幅な差異は、Windows Defender と関連する Microsoft セキュリティ機能が基本的な保護のみを提供していることを示しています。毎日、20 万種類もの新しいマルウェアが発生している現在、ユーザーに必要とされているのは優れた保護を提供する名高い個人向けセキュリティソリューション、すなわちカスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 です。

Kaspersky Labの脅威リサーチ担当バイスプレジデントであるニキータ・シュベツォフ(Nikita Shvetsov)は次のように述べています。「Windows 8 へ追加のアンチウイルスツールを導入することが、オペレーティングシステムの保護強化に向けた前向きな一歩になることは明らかです。しかし、AV-Test の最新調査によって、現代のコンピューター環境に最大の脅威をもたらす未知の新種マルウェアからユーザーを保護するには、これだけでは十分でないことが明らかになりました。真に高水準なセキュリティを提供するのはカスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 であり、この製品は Microsoft Windows 8 に対する完全な互換性を有しています」

【Kaspersky Lab について】http://www.kaspersky.co.jp/
Kaspersky Labは、世界最大の株式非公開のエンドポイント保護ソリューションベンダーです。ITセキュリティ市場におけるイノベーターとしてKaspersky Labは15年以上にわたり、大企業および中小企業から個人ユーザーまで幅広いお客様に効果的なデジタルセキュリティソリューションを提供しています。同社は現在、英国で登記された持ち株会社も含め、世界中のおよそ 200 の国と地域で営業活動を行っており、全世界で 3 億人を超えるユーザーを保護しています。
詳細についてはhttp://www.kaspersky.co.jp/ をご覧ください。

Windows 8 のセキュリティ対策は不十分、AV-Test レビューが指摘

2012 年 12 月、独立系調査機関AV-Test は、マルウェアに対する保護の有効性を調査するために、カスペルスキー マルチプラットフォーム セキュリティに含まれるコンポーネントの1つである「カスペルスキー インターネット セキュリティ 2013 」と 、Windows 8 の付属セキュリティコンポーネントに対する比較レビューを実施しました。
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Kaspersky について

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