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日本独自のブログ作成ツールが攻撃者の標的に

2014年6月12日

カスペルスキー日本法人が調査した結果、Web Diary Professionalを使用している可能性がある約500,000のWebサイトのうち、約8割が問題を抱えた状態で公開されていることがわかりました。

日本で広く使われているブログ作成ツールWeb Diary Professional(以下 WDP)に潜在する問題を悪用した改ざんが最近目立って増えてきています。WDPは、マニュアルとユーザーインターフェイスが日本語で用意されているため、日本人にとって非常に使いやすいツールですが、現在はすでにサポートを終了しています。

カスペルスキー日本法人が調査した結果、WDPを使用している可能性がある約500,000のWebサイトのうち、約8割が問題を抱えた状態で公開されていることがわかりました。

実際に改ざん被害に遭っているWebサイトも見つかりました。こうしたWebサイトには、攻撃者のメッセージを示すファイルやスパムメール送信用ツール、DDoSツール、バックドアなどが設置されていました。何者かが改ざんしたWebサイトを攻撃の踏み台として使用していたと推察できます。また、Webコンテンツの改ざんも見られました。

確認できたなかで最悪だったものは、あるクラウドサービスの例です。このサービスでは、1つのサーバーに数百ものWebサイトが設置・運営されているようでしたが、このなかのあるWebサイトにバックドアが設置されていました。このバックドアを使えば、同一サーバー内にあるバックドアが設置されていないほかのWebサイトに対しても、コンテンツの改ざんや情報の窃盗行為が可能な状態であった可能性が高いのです。

WDPはすでにサポートが終了しており、新しいツールへの移行が推奨されています。被害に遭わないため、また加害者にならないために、自分が管理しているWebサイトやサービスで本ツールを使用している場合はすみやかに対策を講じることを強く推奨します。

カスペルスキー製品では、今回の調査で見つかったバックドアなどのツール群を以下のように検知します。

  • Backdoor.PHP.PhpShell.*
  • Trojan-Spy.PHP.PhPen.*
  • Backdoor.PHP.C99Shell.*
詳しい内容をKaspersky Daily ブログに掲載していますのでご参照ください。
http://blog.kaspersky.co.jp/obsolete-japanese-cms-targeted-by-criminals/

 


日本独自のブログ作成ツールが攻撃者の標的に

カスペルスキー日本法人が調査した結果、Web Diary Professionalを使用している可能性がある約500,000のWebサイトのうち、約8割が問題を抱えた状態で公開されていることがわかりました。
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カスペルスキーについて

カスペルスキーは、1997年に設立されたグローバル企業です。サイバーセキュリティの普及と、デジタルライフにおけるプライバシーの保護を目的として活動しています。これまでに10億台以上のデバイスを新種のサイバー脅威や標的型攻撃から保護してきた、豊富な脅威インテリジェンスとセキュリティの専門知識を駆使して、カスペルスキーは世界中の個人、企業、重要インフラ、政府機関を保護する革新的なソリューションとサービスを継続的に展開しています。当社の総合的なセキュリティポートフォリオには、個人用デバイス向けの最先端のデジタルライフ保護、企業向けの専門セキュリティ製品とサービス、そして高度かつ進化し続けるデジタル脅威に対抗するサイバーイミュニティソリューションが盛り込まれています。当社は、何百万人もの個人および20万社近くの企業のお客様が、最も大切にしているものを保護するお手伝いをしています。詳細は、www.kaspersky.comをご覧ください。

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