Kaspersky Anti-Virus for Linux Mail Server 5.6 (ビルド5. 6.26.3) をリリースしました。本製品は、Kaspersky Anti-Virus 5.5 for Linux and FreeBSD Mail Server と Kaspersky Anti-Virus 5.6 for Sendmail with Milter API の機能を融合させたものであり、次の点が改良されています。
概要
Kaspersky Anti-Virus for Linux Mail Server 5.6 (ビルド5.6.26.3) をリリースしました。
新機能
Kaspersky Anti-Virus for Linux Mail Server 5.6 は、Kaspersky Anti-Virus 5.5 for Linux and FreeBSD Mail Server と Kaspersky Anti-Virus 5.6 for Sendmail with Milter API の機能を融合させたものであり、次の点が改良されています。
- Exim との統合では、pre-queue による方法と post-queue による方法がサポートされています。pre-queue の場合、メールはメールキューに追加される前にスキャンされます。post-queue の場合、メールはキューに追加された後にスキャンされます。アプリケーション設定スクリプトを使用した自動統合も可能となりました。
- メールスキャン機能の設定方法が拡張され、2 つのスキャン方法を使用できるようになりました。1 通のメッセージを、1 つのオブジェクトとしてスキャンする方法と、最初に 1 つのオブジェクトとしてスキャンした後でパーツの集合体としてスキャンする方法があります。この 2 つの方法は、保護レベルに違いがあります。
- アプリケーションの設定が変更されました。送信者グループごと、受信者グループごとに別個の設定をサポートするようになりました。
- メッセージに対して実行される処理が拡張されました。検知されたマルウェアごとの処理が追加されています。
- コンテンツフィルタリング機能に、添付ファイルのサイズを基準としたフィルタリングが追加されました。
- 通知テンプレートのライブラリに、管理用テンプレートが追加されました。テンプレートは、別個のディレクトリに保管されるようになりました。
- バックアップ機能が拡張され、各バックアップ項目ごとに情報ファイルを作成できるようになりました。
- ログ設定を細かく指定できるようになり、レポート機能が向上しました。
- メッセージごとの統計値が追加されたことで、統計機能が拡張されました。
- 設定、統計、アプリケーションステータスに関する SNMP クエリをサポートするようになりました。SNMP Trap もサポート対象です。
- アプリケーションパッケージに、コマンドライン管理ツールが追加されました。このため、アプリケーションの機能をさまざまな側面から管理できるようになりました。
機能変更
重要 - FHS で提唱されている規格に準拠するように、すべてのパスが変更されました。
- aveserver プロトコル - サービスのロジックと実装に大きな変更があったため、新しいプロトコルが採用されています。スキャンサービスと直接やりとりするアプリケーションがある場合は、テクニカルサポートへお問い合わせのうえ、新しいプロトコルに関する文書を入手してください。主なサービスの実行ファイル名は、kavmd に変更されました。
製品概要
Kaspersky Anti-Virus for Linux Mail Server (KAV4LMS) はアンチウイルスとコンテンツフィルタリングのサービスであり、送受信されるメールトラフィックの傍受、通過する全メッセージのスキャンが可能です。
メールは MTA 固有のプラグインによって中央のスキャンサービスへ送られ、そこで分析を受けた後、セキュリティポリシーが適用されて戻されます。
現時点でサポート対象となっている MTA は Sendmail (Milter API 対応のものに限る)、Postfix、Exim、qmail です。