
インターネット上を移動する情報や2台のデジタル機器間を移動する情報は、プロトコルを使用してやり取りされます。これらのプロトコルは、メッセージを複数のパーツ(通常は2つ)に分割します。そのうち1つには実際に送信するデータを格納し、他の1つには送信ルールに関する情報を格納します。接続を確立するには、双方が同じ通信プロトコルを理解して使用する必要があります。トンネリングプロトコルとは、本来通信を行いたいプロトコルのデータパケットを、異なる通信プロトコルを使用して(カプセル化して)やり取りするプロトコルのことです。トンネリングプロトコルでは、ネットワーク上の2つのポイント間にトンネルを作成し、そのポイント間であらゆる種別のデータを安全に送信できるようにします。
一般に、こうしたプロトコルは、パブリックネットワークを介してプライベートネットワークデータを送信するために使用されます。通常は、仮想プライベートネットワーク(VPN)を作成する場合に使用されますが、暗号化されていないデータをパブリックネットワーク経由で送信するときのセキュリティを高めるためにも使用されます。トンネリングプロトコルには、セキュアシェル(SSH)、ポイントツーポイントトンネリング(PPTP)、IPsecなど、一般的に使用されているものがいくつかあり、それぞれ異なったトンネリングの目的に合わせて設計されています。
トンネリングプロトコルでは、通信データ内のパケット全体が隠されてしまうため、悪用される可能性があります。トンネリングは、構成が単純であったり不十分であったりするファイアウォールの突破に使用されることがよくあります。ファイアウォールが通過を許可するプロトコルの中に、本来ブロックされるべきプロトコルのデータが格納されているのです。トンネリングプロトコルを使用すると、ネットワーク上で疑わしい通信データをチェックする詳細なパケット検証や、データ送信先アドレスの健全性をチェックして攻撃の可能性を回避する入口/出口フィルタリングなどのタスクを完了することが困難になります。また、新しいIPv6テクノロジーを使用して送信されるマルウェアも報告されています。これらは、トンネリングを使用するか、IPv6非対応のデバイスを介して送信されます。
トンネリングプロトコルはセキュリティ上の脅威となる可能性があるため、ネットワークやITの専門家のみが使用するべきです。そしてこれらの専門家は、システムが不要なトンネルをブロックできることや、既知のトンネルを使用して送信したデータ(VPNを介して送信したデータなど)にセキュリティプロトコルが適用されていることを確認する必要があります。
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