
地滑り被害をもたらした、先頃のハリケーンの被害者への寄付を求める丁寧なEメールが送られてきました。送信者のドメインは「help@ushurricanesurvivors.net」となっており、合法的な組織と思われるものの、聞いたこともない名称です。普通なら、この種のメールは迷惑メールフォルダに振り分けられるはずなのですが、そのメールは何らかの理由で受信トレーの一番上に表示されています。コンピュータに詳しい人間なら、個人情報や財務情報を求めてくる組織からのメールに関わって自らを危険にさらすようなことはしません。こちらから頼んだわけでもなく、身元も確認できない場合は特に、用心が一番です。
好むと好まざるとに関わらず、だれもがいつでもフィッシングメールの標的になる可能性があります。ほとんどの場合、フィッシングメールであることに気付き、常識に従って要求には従いません。とは言え、迷惑メールフォルダをすり抜けたフィッシングメールを受け取った場合どう対処すればいいのかについては、必ずしも明確ではありません。
フィッシングメールの特徴とは
フィッシングメールが非常に悪質である(また、残念ながらまんまと騙されてしまう)理由の1つが、本物のように作成されていることです。本物かフィッシングメールかを区別できない場合もしばしばです。一般的に、フィッシングメールには次のような特徴があり、警戒する必要があります。
- ファイルが添付されていたり、リンクが貼り付けられていたりする
- スペルミスがある
- 文法に誤りがある
- 画像が稚拙である
- こちらのメールアドレスや他の個人情報を至急確認するようにと不必要に急がせる
- 「お客様へ」といった不特定多数に宛てた書き出しで始まる
フィッシングメールを防ぐためのヒント
用心を怠らず、フィッシングメールに気付くことが重要です。受信トレーに紛れ込んでいた場合は、フィッシング攻撃の犠牲にならないよう、次の方法を取ってください。
- 開かずに削除する
ほとんどのウイルスは、添付ファイルを開いたり、メールに貼り付けられているリンクをクリックしたりすると感染します。しかし、中には、疑わしいメールを開いただけでウイルスに感染させるメールクライアントもあります。とにかく、すべて開かないのが一番です。 - 送信者を手動で受信拒否する
使用するメールクライアントで手動で受信拒否できる場合は、ぜひそうしてください。送信者のメールドメインを控え、受信拒否リストに追加します。家族の誰かと受信トレーを共有している場合は特に、この方法は賢明かつ有効です。迷惑メールフォルダに振り分けられない、本物のように見えるメールを家族が見つけて、やってはならないことをやってしまう可能性があるからです。 - セキュリティを強化する
用心するに越したことはありません。受信トレーをチェックできるウイルス対策ソフトの購入を検討してみてください。
最善のフィッシングメール対策は、直ちに削除することです。フィッシングメールによる攻撃にさらされないよう追加の対策を取るかどうかは、おまけにすぎません。
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