使っているコンピューターが、ウイルスに感染しているかもという不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。ウイルスに感染したときの駆除方法を知っておくことは非常に重要です。
この記事では、コンピューターがウイルスに感染する原因と駆除方法について知っておくべきことを解説します。
ここでは、Windows PCやMacから、コンピューターウイルスを駆除する方法をご説明します。
コンピューターのウイルスは目に見えないため、セキュリティソフトなどで対策をしていないとウイルスの侵入に気づかない可能性があります。そのため、お使いの端末にセキュリティ対策製品をインストールしておくことは重要といえます。
ここでは、Windows PCがウイルスに感染したときの対応手順についてご紹介します。次のステップを順番にお試しください。
まず、ウイルススキャンツールや総合セキュリティ製品をダウンロードしましょう。
総合セキュリティ製品は、「カスペルスキー セキュリティ」がおすすめです。インストール手順はこちらのサポートサイトをご覧ください。
被害の拡大を防ぐため、端末をインターネットから切断してください。これは一部のコンピューターウイルスが、インターネット接続を利用して拡散するためです。
コンピューターを保護するため、ウイルスを駆除するときはPCを「セーフモード」で起動してください。Windows 11での操作方法は、以下の手順をご覧ください。
※Windows 10の場合は「Update & Security > Recovery」を選択します
セーフモードで起動するときは、インターネットは切断したままにしておいてください。
次に、「ディスク クリーンアップ」を使用して、すべての一時ファイルを削除しましょう。
操作手順は以下のとおりです。
一部のウイルスは、コンピューターが起動する際に実行するようプログラムされているため、一時ファイルを削除すればウイルスも駆除できる場合があります。
ただし、この操作だけでは安心とはいえません。お使いのコンピューターからウイルスを完全に除去するには、次のステップの実施をおすすめします。
セキュリティ製品を使用して、ウイルススキャンを実行します。「カスペルスキー インターネット セキュリティ」をご利用の場合は「スキャン」を実行します。
ウイルスが見つかった場合は、複数のファイルが感染している可能性があります。
ファイルを削除してウイルスを駆除するには、「削除」または「隔離」を選択します。その後、コンピューターを再スキャンして他に脅威がないことを確認してください。
万が一、また脅威が見つかった場合は、ファイルを「隔離」または「削除」します。
ウイルスの駆除後、コンピューターを再起動します。この際「セーフモード」ではなく、通常通り、コンピューターを起動してください。
今後も攻撃を受けないようコンピューターを保護するためには、すべてのパスワードを変更してください。なぜなら攻撃により、パスワードが漏えいした可能性があるからです。
マルウェアによってパスワードが盗まれた可能性がある場合は、必ずこの作業を実施してください。パスワードが漏洩していない場合でも、念のためにパスワードを変更しておくと安心です。
コンピューターウイルスの感染について不安なことがある場合は、セキュリティ製品メーカーのWebサイトを閲覧し、テクニカルサポートチームに相談してください。
ソフトウェアやブラウザ、OSは、常に最新のバージョンに更新してご利用ください。サイバー犯罪者が古いコード内にある不具合を悪用して、マルウェアをインストールする可能性があるためです。
Macを使っていればコンピューターウイルスに感染しない、というイメージがあるかもしれませんが、それは誤った認識です。Windows PCを標的とするウイルスに比べると、Macを狙ったウイルスは少ないものの、全く存在しないわけではありません。
Macのウイルスの一部には、偽のウイルス対策ソフトがあります。万が一、これらの製品をダウンロードしてしまうと、Macでもウイルスに感染する可能性があるでしょう。このタイプのMacウイルスとしては、次の3つがあげられます。
お使いのMacでウイルス感染が疑われる場合は、次の6つのステップに従って、ウイルスを除去してください。
セキュリティ対策製品をまだ利用していない場合は、製品を導入してお使いのMacを保護することを検討しましょう。総合セキュリティ製品である「カスペルスキー セキュリティ」がおすすめです。
コンピューターウイルスとは、自己複製能力をもつマルウェア(不正なソフトウェア)の一種です。接続されているすべてのドライブに複製したウイルスを拡散させ、増殖していきます。
コンピューターウイルスと呼ばれる理由は、自然界のウイルスに似た自分自身を複製する能力をもつためです。コンピューターがウイルスに感染すると、自分のコピーを大量に作成してウイルスをばら撒きます。それにより、コンピューターの処理速度が遅くなったり、正しく動作しなくなったりするのです。
コンピューターウイルスの主な感染経路は、次の3つです。
いずれもよくある例ですので、よく確認しておきましょう。
出所が不明なUSBメモリやディスクをコンピューターに挿入すると、その中にウイルスが含まれている可能性があります。
たとえばサイバー犯罪者が、コンピューターウイルスを拡散させる目的で、職場やカフェなどの公共の場にUSBメモリやディスクを置いておくことがあります。また、USBメモリを複数人で共有すると、感染したコンピューターのファイルが未感染のコンピューターに侵入してしまう可能性があります。
コンピューターにソフトウェアやアプリをダウンロードするときは、信頼できるサイトかどうかを必ず確認してからダウンロードしましょう。
たとえば、Google PlayやAppleのApp Storeであれば信頼できますが、ポップアップ画面からのアクセスや、よく知らないWebサイトからのダウンロードは絶対にしないでください。
スパムメールに含まれる添付ファイルを開いたり、URLをクリックしたりするとウイルスに感染する危険性があります。
送信元が不明な場合や信頼できない送信元からのメールは、開かないようにしましょう。万が一メールを開いてしまった場合でも、添付ファイルを開いたり、URLリンクをクリックしたりしないでください。
コンピューターがウイルスに感染した場合、それを示す兆候がいくつかあります。ここでは3つの兆候をご紹介します。
コンピューターのすべての動作がいつもより遅い場合は、ウイルスに感染している可能性があります。
コンピューター内に、ダウンロードした覚えのないプログラムやアプリを見つけた際は注意してください。
この場合、アプリやソフトウェアをアンインストールしたあと、セキュリティ製品やインターネットセキュリティソフトウェアを使ってウイルススキャンを実行し、脅威がないか確認することをおすすめします。
また、ブラウザを閉じる際に表示されるポップアップは、見た目にわかるウイルスの兆候です。この場合は、「コンピューターウイルスの駆除方法」で紹介したステップに従い、直ちにウイルスを除去してください。
コンピューター上のアプリやプログラムの挙動が急におかしくなったときも、ウイルス感染の疑いがあります。原因が不明なコンピューターの強制終了も同様です。
ウイルスに感染すると、コンピューター本体が熱くなることがあります。このときは、セキュリティ製品かインターネットセキュリティソフトウェアを利用して、ウイルスに感染していないかを確認しましょう。
コンピューターは、電子メールによってウイルスに感染することがあります。しかし、実際に感染するのはスパムメール内の添付ファイルを開いたり、中に含まれるリンクをクリックしたりした場合のみです。
スパムメールを受信しただけでは、コンピューターがウイルスに感染することはありません。これらのメールはスパムとして設定するか、ゴミ箱に捨てて確実に削除しましょう。ほとんどの電子メールプロバイダ(Gmailなど)は、自動でスパム設定を行ってくれますが、すり抜けてくるメールは手動でスパムに設定し、怪しいメールを開かないようにしましょう。
お使いのコンピューターをウイルスから守る方法をいくつかご紹介します。
総合セキュリティソフト「カスペルスキー セキュリティ」は、Windows PCやMac、さらにAndroidスマートフォンやiPhoneでもご利用いただける、マルチデバイス対応の総合セキュリティソフトです。
カスペルスキー セキュリティは、ウイルス対策や危険なWebサイトへのアクセス防止、ネット決済時の保護など、安全にインターネットを利用するためのセキュリティがパックになっており、優れた防御力を発揮します。
それでいて、PCやMac、スマートフォンなど各デバイスの動作への影響は最小限にとどめており、導入前と変わらない軽快なパフォーマンスを両立しています。
さらに、公共のWi-Fiを利用する場合は、「カスペルスキー VPN セキュアコネクション」の利用もおすすめです。カスペルスキー VPN セキュアコネクションを利用することで、通信を暗号化し、個人情報などの重要なデータを脅威から守ります。
安全にインターネットを利用するために「カスペルスキー セキュリティ」と「カスペルスキー VPN セキュアコネクション」の導入をぜひご検討ください。